骨粗鬆症は、骨の量が減ることで骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
高齢化に伴い増加傾向にあります。
症状
病気になっている状態そのものに痛みはありません。
しかし、転倒等のちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。
骨折しやすい部位は、背骨(脊椎椎体)、手首の骨(橈骨絵遠位端)、太ももの付け根の骨(大腿骨近位部)などです。
原因
骨は生きています。
新たに作られること(骨形成)と溶かして壊されること(骨吸収)を繰り返しています。
骨粗鬆症では、このバランスが崩れて、骨がスカスカになってきます。
骨粗鬆症は圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。
予防と治療
骨粗鬆症にならないよう予防することが大切です。
カルシウムを十分に取って丈夫な骨を作り、たんぱく質もしっかり摂りましょう。
適度な運動や、日光を浴びることは骨に良いことです。
また、喫煙やアルコールは骨に悪影響ですので、控えるようにしていきましょう。
治療は、骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことを目的とします。
薬(内服&注射等)による骨密度の増加だけでなく、食生活の見直し、運動習慣の改善なども並行して行っていきます。
閉経後の女性には定期的な整形外科受診をお勧めします。